クリスマスリース

仕事

ハンドメイド 開業

クリスマスリースの持ち込み

おとなしいFちゃん

お店を開店したのが10月10日だったのであっという間にハロウィンが終わり、最初の年のクリスマス商戦に突入しました。
まぁわたしのお店はセールとディスカウントはしない方針だったのであまり爆売れとかそう言うのとは関係なかったんですが、ある日たくさんのクリスマスリースを持った小柄な女の子が「リース、お店に置いてもらえませんか?」と訪ねてきたんです。
話を聞いてみるとFちゃんのおうちはプラザハウスのすぐ近所にあるんだそうで、わたしがお店を開店してから「置いてもらえたらいいな」って思っていたんだそうです。

リースはドライフラワー系のものやドングリやまつぼっくりのリースなどがあって、子どもっぽくない趣味のいいものだったのでお店のいい飾りになると思って置かせてもらうことにしました。
「ほかにもいろいろあるから持ってきてもいいですか?」Fちゃんは小さなささやくような声で言うと帰って行きました。
華奢で小さな声のFちゃんをわたしは、妖精のような人だと思いました。

クリスマスリースのテレビ出演

クリスマスリースは多くのお客さんの目を惹きました。
ポツポツと売れて行ったんですが、お客さんの中にNHK沖縄の人がいらして「リースをクリスマスまでニュース画面に映していいか?」と言うことでお買い上げいただいたんです。
その通りFちゃんが作ったリースは夕方のローカルニュースの画面に1か月間映りました。
これはFちゃんもニコニコして「ニュース見たよ」とか言っていました。

他にもたくさんリースが売れたんですけれど、中には値切るお客さんが多かったです。
フリマだと思って買い叩くんですね。
大体は値引き交渉はお断りして、それで納得してもらって買ってもらうんですけれど、本当に強気のお客さんもいらっしゃるし、特にお店をあけて間もない頃はプラザハウスは観光バスを入れていましたから、大阪方面の方の値引き要求は激しかったです。
わたしも最初から今みたいに強気じゃなくて100円200円の値引きは気分ですることもあったんです。

1か月締めの精算日に売り上げの明細と共に「これは200円値引きしたので、支払額はこの金額」みたいに書いてFちゃんに渡しました。
そしたらその次に来た時に猛烈に抗議されました。
お店が値引きをするのはお店の都合であって、卸す自分が支払額を引かれるのは間違っている、と言うのがFちゃんの言い分で、おとなしい人なんだと思ってわたしが配慮していなかった点を鋭く突かれ、とても勉強になりました。

まとめ

その時は「もうこの子とは今年限りだろうな」と思うくらい凹んだんですが、家が近かったのでFちゃんはその後もドールや木工品など色々と持ってきてくれていて、特に根に持っている様子もなかったので、大切なことは主張するけれどそれ以外のことでは友好的な人だと思い、少しずつ会話の寮も増えていきました。

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