お待たせしました、ヤバい歯科技工所の続きです
希望に満ちた初出勤
「ヤバい歯科技工所」こちらに書きました通り、わたしは歯科技工所に就職したんです。
歯科技工所に就職ってちょっと珍しい仕事じゃないですか。
どんな仕事をするのかな?と、ちょっとワクワクして初出勤したんですが、翌朝9時のラボにはわたしくらいの年恰好の事務員大城さんと、この春高校を卒業したばかりでラボには3カ月くらい来ていると言う男の子、儀間くんがいて(ここより登場人物すべて仮名)、わたしが来て3人目のメンバーと言うことでした。
ラボと言うのは「デンタルラボ」とのことで、業界内ではラボと言うそうなので、わたしもラボと呼びます。
ラボとかアトリエとか、変わった名前のところにばかりに就職してますね、わたし。
「いいからいいから、話続けてて」と、おしゃべりに夢中な彼らの話の中には入らず、ちょっとラボの中を見たんです。
ラボの中は2室に分かれていて、奥の部屋には石膏かなにかがたくさん置いてあって、前の方の部屋は壁の棚にズラッと入れ歯のサンプルが置いてあってちょっと怖かったです。
「わたし何をすればいいですか?」おしゃべり中のふたりに声かけたんですけれど、「休んでていいよ、所長は午後過ぎまで来ないしね」と言われたので仕方ない、ふたりのおしゃべりに参加することにしました。
暇すぎて不安
最初は他愛ないおしゃべりに話を合わせていたんですけど、先輩っぽい話し方の大城さんに「このラボ、暇すぎるみたいなんですけど、お給料ちゃんと出ますか?」と、思い切って聞いてみたんです。
大城さんが言うには、今のところはお給料も出ているけれど、手取りは8万円くらいで(求人広告には15万円と書いてあって、面接時にはたくさん仕事ができるようになったら給料は上がるからね、とのことでした)、所長の評判が業界内で非常に悪いから、仕事は減る一方なんだとか。
ヤバいよー!
わたし手取り8万円だったら生活できないし、どこかにパートででも行った方が良くない?
大城さんと儀間くんって手取り8万円の状況に疑問は感じないんだろうか?
そしてふたりがいるのに何故わたしを雇ったんだろう?
これって沖縄あるある?
とりあえず求人誌見よう、ってことでお昼休みになりました。
まとめ
午後から所長がおもむろに出勤してきて、少しだけラボ内が仕事モードになりました。
大城さんは事務机へ、儀間くんは石膏部屋へ、わたしは所長とお話。
面接時よりも具体的に、どんな作業ができるのか?みたいな感じです。
話が終わると所長はあとのふたりを呼んで、「けろさんにはまず研磨から覚えてもらう。明日の午前中は儀間くん、石膏の落とし方教えてあげて」と指示すると帰っちゃいました。
「え?まだ3時半」思わず時計を見てしまいました。
このメンバーで仕事が成立するのか、とても不安になった初出勤でした。
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