期間工、いじめのラスボス登場です
日本昔ばなしに出てきそうなラスボス感
いやだいやだと悩みつつ、だんだん期間工の仕事に慣れてきた頃にはあちこちよその部屋へ行かされていたんですけれど、あれは会社側からの「オマエは使えないんだよねー」のメッセージだったんでしょうかね。
いや、別に使えないと思われてもどうでもいいんです。
わたしの小さなプライドなんか工場と寮の2方向からくるいじめの波でズタズタになっていましたから。
工場で今日はどこどこの部屋に応援行ってと言われて行くと、どこも大して忙しくもなんともないんです。
なんか1日中携帯の内部部品にスタンプ押してるような軽作業で、今わたし社会のある意味底辺と思われるデイサービスに通ってますけど、そこでさえもっとクリエイティブなことをしていますよ。
1日中スタンプを押していると「ここはこうじゃないああじゃない」とお世話してくれる人が必ず現れるんです。
相手の言うことを肯定しないと100倍返しで何か言われますから、ハイハイって聞いておくんですけれど、あの人だけは何をやっても無駄だったと思うのがラスボスです。
仮にジャイアンとしておきましょう。
ジャイアンは白髪混じりのチリチリ毛のおばさんなんですけれど、体と声が圧倒的に大きくて、日本昔ばなしに出てくる悪いおばあさんそのもののビジュアルなんです。
若い女の子とジャイアン、わたしの3人並びでスタンプを押したことがありんですけれど、ジャイアンたら若い女の子の方を向いては、この間の休みにパチンコで大勝ちして寮に工場の仲間を呼んで宅配ピザわ頼んだ話を得意げに話しているんですが、たまにわたしの方を向いて、舌打ちするんです。
え?わたし42歳になるんですけれど、今までお勤めとかして舌打ちなんかされたことないですよ。
親でもないのにそこまでするかって思うんですけど、舌打ちしてから「オマエ、ここはそうじゃないだろうが」って言うんです。
ちょっとこう言うのが通用するとか、会社の見識を疑います。
仕事終わりのごあいさつ
で、仕事終わりの時間になったらジャイアンは若い子に「はい、今日もお疲れちゃんね」とか言ったそばからわたしの方を振り返って「おい、あたびちゃー、オマエ挨拶もできないのか」って憎悪を込めた態度で言うんです。
「は、挨拶ってなんですか?もう仕事終わったからオマエなんか関係ないもんねー」とキョトン顔でジャイアンを見たら、もう頭から蒸気出さんばかりに怒り狂って「オマエな、ジャイアンさん仕事を教えてもらってありがとうございますって言えないのか」って、今にもわたしの胸ぐらを掴まんばかりの勢いでした。
暴力沙汰にはなっていないんですけれど、立派な言葉の暴力でした。
まとめ
どうしてわたしはこうもあちこちで嫌われるのか?
誰ひとり親身になったり共感を示してくれる人のいない3ヶ月間でわたしもさすがに気になったんですけれど、きっとバナナや菓子パンしか食べていなくて体力のないわたしがおとなしくて陰気な人に見えたんじゃないでしょうか。
わたしはタバコやパチンコをしないから、そう言う話題について行かないわたしが気に入らなかったのかなとも思います。
いやでも、工場でのいじめなんかかわいいものです。
学生時代のいじめの方がホープレスな気持ちになってトラウマになっています。
工場の人たちは徹底的に私の心を打ち砕くほどのことはしませんでしたから。私も違う惑星の人たちだと思って、一晩寝たら忘れられていました。
それに仕事は責任職でもなんでもない、気楽な期間工だったから、帰ったら仕事頑張ろうと前向きに考えていたんです。
いくら人恋しくてパートに出たいと思っても、わざわざ静岡まで来て、時間もお金も使って結局それかい、みたいな結論なんですが、まぁ生きて帰れて良かったです。
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