めんそーれ小浜島
小浜島ってどこ?
「慎重に考えたい、沖縄移住の理由」こちらの記事でも書きましたが、わたしは友だちと一緒に沖縄に来ました。
ふたりともほぼ文無しですぐに住み込みの仕事を探さなくてはなりません。
スーパーなんかにいやがらせのように置いてある無料の求人誌を見ながら検討した結果、那覇の県庁前にあるオフィスが「友だちとのバイトOK」と書いてあったのでいいかなと思って翌日行ったんです。
面接のとき「石垣島のほんのちょっと向こうの島ですよ」と面接係の男性がすこし申し訳なさそうなニュアンスで言いました。
その島にあるリゾートホテルで清掃の仕事をわたしたちはするんだそうです。
若くて無知だったわたしはそれが「石垣イチゴ食べ放題」と脳内で変換されたので、即「行きます」と返事しちゃいました。
もちろん石垣島でイチゴは採れません。
小浜島は石垣島の近くの離島で、石垣まで行ってからさらに船で行かなくちゃいけない島でした。
島へのアクセスは、那覇から石垣まで船で行くか飛行機で行くかでした。
船だと会社がお金を出してくれるんですけれど1泊とか言われて気持ちが萎え、40分程度の飛行機に自腹で乗ることにしました。
空港までの送迎は那覇でも石垣でもついてて、目的の小浜島の寮までちゃんと送迎の人が待っているのは、地図を見ながらフラフラ歩いていたわたしたちにはとてもありがたかったです。
食事なし、エアコンなし、カナブンつきの寮
まず私たちの目は、小浜島全体がジャングルに見えました。
それよりも石垣島の離島桟橋で小浜島に行く船が漁船に毛の生えたようなものだったのが衝撃でした。
「船酔いするだろう」と乗り込んだ結果、じゃぶじゃぶ水はかぶりましたが船酔いするほどではなかったです。
会社の人が寮まで連れてきてくれたんですが、島の集落のはずれにあるコンクリ造りの二階家で、細くて狭いコンクリ階段を上ったところが私たちの寮でした。
わりと広い共用スペースのようなところにキッチンがあり、あとはそれぞれの居室があるという感じでした。
「えー?ここに住むの?」って感じでしたが、それにしても部屋中でぐるぐる旋回している大量の虫が気になって、会社の人に聞いたら「あぁこれカナブン。ヤモリとか食べてくれるいい虫さー」と言うと石垣の事務所に帰ってしまいました。
部屋に残されて気が付いたんですけれど、エアコンがないとか。
申し訳のように部屋に2台置かれていた扇風機をつけてみても、ぬるい風が当たるだけ。
わたしたちはすべての意味で不安になってきたんですが、お金がないことが、ここにいるしかないとあきらめの気持ちになりました。
共同売店
まぁとにかく夕飯を作ろう、と会社の人が教えてくれた共同売店に行きました。
島には外食できるところはないと聞かされていたので、朝昼晩三食自炊するしかありません。
それだけでも気分が滅入っているのに、共同売店に行ったら野菜が売ってないとか。
島の人たちは庭で野菜を作っているから、わざわざ共同売店では売らないんでしょう。
そんなことだったら石垣についたときにダッシュで野菜買いに行ったのに。
だまされた気分でお肉と沖縄そばとソースを買いました。
沖縄そばのソース焼きそばを作ろうと思ったんです。
それとビールやお菓子は売っていたので買いました。
パンは那覇のまちやぐわーでカビてるパンを堂々と売っていたのでパスしました。
共同売店から寮までの短い道のりでさっそく男の人たちが声をかけてきました。
「あい、北海道のねーねーたち、一緒にビール飲も」って言われたんですけれど無視して寮に帰りました。
なんであの人たちわたしらが北海道から来てるって知ってるんだろうね?
って不思議だったんですけれど、わたしたちが小浜島でのバイトを承諾してからすぐ、小浜島にその連絡が入り、わたしたちが小浜島につく前から「北海道のねーねーたちフィーバー」だったようなんです。
いや、でも、気軽に男性の誘いに乗らないで良かったです。
小浜島には夜這いの習慣があるとあとで聞いて恐怖で震えましたから。
まとめ
本格的にリゾートバイトの仕事が始まる前に、これだけの「ないわー」の連続。
この時仕事をしないで帰ると言う選択もあったんですが、わたしたちはお金がなかったので島に残る選択をしました。
次回はいよいよ始まる仕事のことを書きたいと思います。
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