10ルームズ

映画
Seamless pattern with bright hand painted watercolor hearts. Romantic decorative background perfect for Valentine's day gift paper, wedding decor or fabric textile

沖縄映画

コザのパークアベニューが舞台の映画

トリップショットホテルズ・コザ

パークアベニューにあるデイサービスに通っているんですけれど、朝とか良くホテル「トリップショット」の前なんかで撮影をしているのを見かけていたんです。
有名な芸能人の気配がなかったので「何を撮影しているんだろうね」などとおしゃべりしていたんですが、「2020年からの復活スタンプラリー」こちらの記事でご紹介したスタンプを貯めるためにプラザハウスに行き、10ルームズのポスターを見て「そうか、あの撮影はこの映画のためだったんだ」と納得したので見に行きました。

トリップショットの場所は良くわかるんです。
ここがホテルになる前の美容室だった頃にも何度か来たことがありました。
ホテルになったのはここ10年以内のできごとで、今小学校2年生の孫が1歳の時に東京の姉一家がトリップショットに泊まっていたことがあるんです。
「とっても広いから遊びにおいでよ」と誘われても、話を持ってきた夫が「なんか民宿みたいなところだって」とか言うのでそんなに気乗りしなかったんです。
「どっかの広いオバァのおうち」くらいの認識で行ってみたら、幼児含めて10名ちょっとくらいの人数が余裕でくつろげるオシャレなホテルだったんです。
お部屋のしつらえも素材感にこだわってあって程よくポップなテイストが見え隠れしていて、客室には大きな洗濯機が置いてあって、浴室もネコ足バスタブがついていてオシャレーなホテルでした。
沖縄が舞台の映画

イデオロギー臭の少ない沖縄映画

トリップショットがロケ地に使われているなら、どんな映画になっているんだろう?と敢えて予備知識は持たずに見ることにしたんです。
簡単に筋書きを言いますと、この映画は4話構成のオムニバス映画です。
現代とも思えますが、とてもとても昔の話だよと言われたらそうなのかもと思ってしまう、時間軸の描き方は他のコザを舞台にした映画と似ていてあいまいです。
ひとつ、今までにない非常に斬新だったところがあって、沖縄が舞台の映画の多くは「内地」と「ウチナー」(沖縄)の対立と言うフィルターを通して描かれていたんです。
監督がウチナンチューであろうとナイチャー(内地の人)であろうとこの対立の構造は日本映画である限りあまり変わりがなかったです。



令和4年公開の10ルームズまできてようやくその不毛な戦いが終わったようです。
10ルームズにはウチナンチューもナイチャーもそれぞれ対立させる目的ではなく、個として配置されています。
仲良くしましょうね、と言うほど寄り添ってはいないんですが、とりあえずお互いの存在を否定しないところまでは来ていました。
ここまで来るのに何十年かかりましたか?

まとめ

沖縄の映画でもようやく「ナイチャーだから〇〇だ」みたいな尖がった視点が消えて、多様性を認めましょうと言った風向きになっていることに大きな変化の予兆を感じました。
いろいろと改善すべき点はあったかもしれませんが、この変化を感じられただけでも見に行って良かったです。
おひとり、途中でご年配の男性客が席を立って戻っていらっしゃいませんでしたが、変化を感じて受け入れがたく思ったのかな?と感じました。

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